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削らない虫歯治療と通常の虫歯治療との違い

歯を削らない治療法に適したタイミングとは

歯を削る治療が必要になるのはどんな時?

歯を削らない虫歯治療が注目されていますが、この治療法は虫歯になったすべての人に適用されるというわけではありません。虫歯の進行状態によっては、歯科医から「歯を削らざるを得ない」と診断されるケースもあります。虫歯の状態が比較的初期の段階であればMI治療をはじめとする削らない虫歯治療が可能となります。

一方、虫歯の状態が著しく悪化した場合や、患者の口腔内の環境によっては歯を削る治療法や歯の神経を抜く治療法が行われます。虫歯の症状の進行度はもっとも軽症な状態を「C0」 (シーゼロ)、その次に「C1」C2」「C3」と続き、「C4」はもっとも重度の状態です。虫歯の状態が「C0」であればほとんど痛みを感じることはなく、「C1」になると歯のエナメル質の部分のみに細菌がとどまり、歯の表面に少し黒ずみや穴が見られる程度です。虫歯の状態が「C0」から「C1」の程度と診断された場合は、虫歯を削らずに治療を受けることが可能です。

一方、「C2」以上と診断された場合は、歯の一部を削り詰め物をする治療法や神経を抜く治療法が行われるのが一般的です。

予防歯科を受診しよう

昔から「歯は命と同じくらい大切」と言われており、健康な歯をすべて残しておくことで、数後数十年後にも虫歯の再発や症状進行のリスクを最小限に抑えることができます。

虫歯治療で歯を削って詰め物をすると、削られた歯が将来的にダメージを受けやすく、歯質が脆くなることもあります。初期虫歯の段階で削らない治療をしておけば、歯質へのダメージを最小限に抑え、健康な歯を残すことができます。歯の健康を守るためにも、虫歯になってから歯科クリニックにあわてて駆け込むのではなく、普段から歯のセルフケアを丁寧に行うとともに、定期的に予防歯科の受診をおすすめします。虫歯の予防や初期虫歯の進行を食い止めるには、1日に3回の歯磨きが基本ですが、それに加えてデンタルフロスを丁寧に行い、歯間に付着した汚れを早めに落としておくことで、細菌の増殖を抑えることができます。

ただし、自分で丁寧にケアしているつもりでも、いつのまにか歯石ができることもあれば、虫歯になることもありますので、自覚症状がなくても定期的に予防歯科を受診しておくことが大切です。